2010年09月21日

ハエトリソウ 実生育成レポ 7

涼しくなってきたことだし
場所の確保もあって
実生苗の点呼のついでに植え替えをした。

確か最終の発芽率&発芽個数は、これか?
  普通種(1号・39個)
   発芽・・・・・26個(67%)
   未発芽・・・13個(33%)
   枯死・・・・・発芽した26株の内、10株(生存率:62%)

  普通種(1号以外・17個)
   発芽・・・・・15個(88%)
   未発芽・・・ 2個(12%)
   枯死・・・・・発芽した15株の内、0株(生存率:100%!)

  赤い竜(105個)
   発芽・・・・・86個(82%)
   未発芽・・・19個(18%)
   枯死・・・・・発芽した86株の内、26株(生存率:70%)


この時点では、立派な成績なんだよな。
それが、春の寒の戻りや、夏の酷暑を経ると・・・

あ、ちなみに育て方としては、
基本的に親とあまり変わらない世話をしてます。
用土と鉢が違うぐらい。

で、結果はと言うと・・・
  普通種(1号)    生存 0
  普通種(1号以外) 生存 4
  赤い竜        生存 0

なん・・だと  orz

酷暑の始まりぐらいの時には、
赤い竜も12株ぐらい生存していたんですけど・・。
普通種も1号以外が7株ぐらい、1号のが3株頑張っていたんですが
あえなく枯れてしまいました。。。。

で、生存している株がこちら。







根は、意外と長かった。助かったのは、このお陰かも。
右端のは、ちょっと短いので今にも枯れそうですが・・植え替えを機に
持ち直してくれるといいんだが。

それでだな、こんな結果になった
要因を今後の為に分析して書きとめておこう。
#分析って程、大したもんじゃないけどなーw

先ずは、用土だな。
用土は、レポ最初の時に書いたと思うが
砂系で植えてあった。
その植えたあとに、色々ブログとかレポサイトを読んで回ったところ
ある程度の有機系用土が含まれている方が
調子が良いとの記述が多々あった。
その上だな、砂系(おもに鹿沼土)だと乾燥が速すぎる
ってのも少々関係してくる。
特に今年は、酷暑+雨が降らないって事で
ちょっとした油断で用土が殆ど乾燥してしまうような状態であった。
#管理が悪いと言えばそれまでなんだが・・

鉢が深めだったり二重だったりして完全な乾燥には
なってなかったと思うが、ある程度ダメージを与える結果になった
ことは否めない。

次に、水管理。
基本的に腰水でOKなんだが
用土の話しでも書いた「乾燥が速い」ってのが問題になったであろう。
ハエトリって苗が小さいときは、それほど長い根を伸ばさないので
用土の保水はものすごく重要になる。
 #要するに水気のある用土に根が届かなくなるとアウト
ミズゴケの場合だと豊富に保水しているのだが
鹿沼土とかではそうは行かない。
特に種の時から発芽後、何枚かの本葉を展開するまでは
腰水を深めにしないと十分ではないだろう。
それで、夏場でも蒸発が早い分腰水は十分にして置かないと
直ぐに乾燥してしまいダメージを与える結果になる。
と言うことなんだが、どうも親株の世話のついで的な
世話になってしまい、ちょっと水管理が甘かったな。。。

最後に、季節ごとの置き場所(日照など)の管理。
関門は、2つあるな。
1つは、休眠明けの寒の戻り。
葉の展開が始まったらもう起きているので
安定的に最低気温が5度ぐらいを上回るまで
室内に置いてやるのが一番安全。
今回の実生は、外に出しっぱでした。。。
2つ目は、真夏の日照。
親株なら慣らせば難なく過ごせるところでも
実生1年目の株にとって厳しかっただろうね。
強い株になってもらう為にと殆ど親と変わらぬ
日照条件で育成したので少なからず
暑さでやられた株があるに違いない。。。
週一で雨が降って、週二ぐらいで曇り時々晴れ
ぐらいの毎日であればもう少し多くの株が残ったかも。。。
・・・たらればの話しにしたら切がないのでこの辺で止めて置くか。

ダラダラ書きすぎるので纏めると。
 ・砂系用土だけでは、育成に向かない
   対策 → 用土には有機系用土(ミズゴケ、ピートなど)も混ぜましょう
 ・水補給が十分でなかった
   対策 → 水は切らさない様に腰水の残量を用土の特性に合わせしっかり管理しましょう
 ・厳しくしすぎた
   対策 → 小さな苗にとって厳しい気候から保護してあげましょう
です。
#当たり前と言えば当たり前なのか?チャレンジしすぎたのか・・

上記の事を踏まえ植え替えた。






ピートをやや多めに混合した。
これで保水は、大分マシになるだろう。
と言ってももう秋なんで神経質にならなくてもいいか。

この4株が無事大きくなってくれたら
親株の一部を分譲しようかな。
でないと、スペースが足りぬ!

実生育成のリベンジは。どうしようか悩み中・・・・。


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この記事へのコメント
レポお疲れさんでした。
うちも去年鹿沼(大きさ未選別)+ベラボンに10粒くらい、水苔に10粒くらいを蒔いたんですが、
春先あたりには今生き残っている水苔の3株以外死滅していました。
大雪も関係なく外でスパルタ放置していたのと、
猫や人間に鉢を倒されるハプニングがあったので
もう少し手間をかけてあげればよかったなと今になって思います。
Posted by 玉男 at 2010年09月21日 02:31
>玉男 さん
コメントありがとうございます。

やはり水管理しやすいミズゴケ単用の方が生存率は高そうですね。
強くなって欲しいと思って厳しい環境に置いたけど
結果を見ると、強いのだけ残ったけど何か微妙です。。
優しくしてあげたらどれだけ残っただろうかと。
でも、自生地の自然下でもこんなもんだろうと思って納得して見たり。
いや、きっとそうだろう(多分)。
Posted by KK at 2010年09月22日 00:53
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